2008年01月21日

砂のマンダラ「夜の歌 - 龍安寺」



スパイラル「聲明」コンサートシリーズ Vol.16
砂のマンダラ「夜の歌 ---- 龍安寺」

「砂のマンダラ」は、私たちの遠い兄弟、ネイティブ・アメリカンの神話と砂絵をモチーフにした「夜の歌」と、究極の禅庭を音で表した「龍安寺」。その二作を仏教法用の最も古い形式である四箇法用にあてはめ、全体が構成されている。

2008年3月1日(土)開場:18:30 開演:19:00
2008年3月2日(日)開場:15:30 開演:16:00

会場:スパイラルホール(スパイラル3F)
   東京都港区南青山5-6-23
   表参道駅B1,B3出口すぐ
   マップ

構成・演出:田村博巳
「夜の歌」作曲:藤枝 守
「龍安寺」作曲:ジョン・ケージ

演奏:高田みどり、西 陽子、石川 高
声明:声明の会・千年の聲
    迦陵頻伽聲明研究会
    七聲会

料金:全席自由 前売り\4300/当日\4500
チケットぴあ(Pコード278-917) 0570-02-9999
電子チケットぴあはこちら
posted by sjoe at 11:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 声明公演

2007年09月23日

熱い祈りに命をかけて―僧侶と托鉢行脚の旅

フラメンコ舞踏家・長嶺ヤス子さんが、真言宗豊山派青年僧侶の声明をバックに踊ります。

 思えば平成7年。私も駆け出しの豊山派青年僧侶だった頃、やはり長嶺ヤス子さんとともに全国各地を回り、「托鉢行脚の旅」に参加させていただきました。北は北海道・札幌、南は九州・博多まで、たしか11カ所ぐらい回ったと記憶しております。
 声明とフラメンコの組み合わせは、僧侶の側からみると、正直、違和感があります。しかしお客さんの中に、長嶺さんの踊りを見て涙しながら手を合わせる方の姿を見いだして、私は不覚にも感動したものです。聲明の中にある「思い」も、舞踏の中にある「情熱」も、実は同じ、なのかもしれません。
 今回の「熱い祈りに命をかけて」はその流れをくむもので、長嶺さんはきっと今回も熱く踊ることでしょう。

日時 2007年11月5日(月)
時間 午後7時より
場所 東京音羽、護国寺 本堂前境内
   有楽町線・護国寺駅下車、徒歩1分
入場無料
お問い合わせ 03-3384-7531

関連サイト:
ボランティア情報誌「ぼらんたーる」
パンフレット
中外日報
posted by sjoe at 16:46| Comment(4) | TrackBack(0) | 声明公演

2007年07月02日

声明のCD

 私が所属する迦陵頻伽聲明研究会が関わるCDもちらほらあります。発売はもう何年も前なんですが、そういえば紹介したことがなかったなあ、と思いまして。今では amazon.co.jp でも買えるようになったみたいですね。
 例えばこれ。
 阿吽の音(こえ)
aun.jpg 鳥養潮さんによる新作声明です。劇場での公演も何度かありました。レコーディングはビクタースタジオでした。朝から晩まで声明を唱えっぱなしだったのを覚えています。
 今まで多くの作曲家さんたちが「新作声明」と呼ばれるジャンルの曲を作り、我々はそれを劇場で唱えてきました。おそらくこれからもまた新たに曲は作られていくのでしょう。声明とはいえども雅楽や洋楽の楽器などを伴うものが多く、正直言うと違和感を覚えざるを得ません。
 しかし鳥養潮さんの作品は、一線を画すものがあります。まず第一に彼女の作品は声明演唱家(つまりお坊さん)による伝統的な仏教楽器以外は使いません。楽器といっても比較的単純な打楽器だけですから、音律をかもし出すのは僧侶による声のみということになります。しかも彼女は我々の唱える声明というものを音楽的に理解していて、我々の伝統をふまえた上での「新作」を作ってくれます。だから彼女の作品は我々僧侶にも唱えやすい。唱えやすいので、ただ譜面をなぞる以上の心を伴う演唱が可能となる。そんな気がします。
 ただ、潮さん、楽器じゃないものを楽器として使ったりします。それが「下駄」。劇場やスタジオに10メートルほどの板を引き、その上を「おーーーーーーん」とか「あーーーーーー」とか叫びながら僧侶に下駄を履かせて走らせる。しかもただ走るんじゃなくて、板をガタンガタンと言わせながら、時には早く時にはゆっくりと走る。それを15名ほどの僧侶が次々と綺麗な法衣をまとって走る、というのだから、はっきり言ってみっともない格好になる。こんなの、普通ではあり得ない。
 しかし、この叫び声はただ単に母音とかではなく、実は「光明真言」なのです。僧侶全員の声をつなげるとそれが「光明真言」になる訳です。これはいわば声による光明真言曼荼羅。だから私も走りました。この際みっともないとか言ってられません。いかにそこに曼荼羅を出現させるか。それを念頭に置いて走りました。
 
 発売が1999年ですから、そんなことももう既に遠い想い出になりつつありますが、この作品は伝統の声明をしっかりと踏まえた新たな声明と言えるでしょう。また、散華や対揚などの伝統声明もしっかりと収録されていて、しかも違和感がありません。伝統と新作の融合作品ともいえます。

posted by sjoe at 16:18| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記

2007年06月08日

声明公演の映像

日本の伝統音楽 歌唱編 のサイトで、声明公演の映像が公開されています。ここで紹介する演唱は、迦陵頻伽聲明研究会。場所は国立劇場です。
こちらです↓
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/edc8/deao/syomyo-k/index.html
2003年10月の公演の中から、如来唄・散華を抜粋して編集してあります。ちなみに散華師さんの右にちらっと映るのが私です。

このサイトでは他にも、他宗派の声明や、平家琵琶・長唄・雅楽など、日本の伝統音楽の国立劇場での公演の模様を見ることができます。
posted by sjoe at 10:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 声明公演

2007年04月17日

声明公演、ご招待

 2007年5月19日に神奈川県立音楽堂で行う声明公演、「音楽堂で聴く 聲明《西行マンダラ》」 は、もうチケットが売り切れてしまったそうです。主催者さんは「こんなことなら2回公演にすればよかった」なんて言っているそうですよ。
 ともかく、この声明公演、もしもご希望があれば、1名様のみですがご招待します。

ご希望の方は、こちらのフォーム にて声明公演希望と書いて、メールをください。折り返しご返信させていただきます。
複数の申し込みがあった場合は抽選にさせていただきます。

<追記>
 ごめんなさい!
 申し込みは既に締め切っております。ご招待チケットはもうありません。
posted by sjoe at 23:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 声明公演

2007年01月24日

音楽堂で聴く 聲明(しょうみょう)《西行マンダラ》

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音楽堂で聴く 聲明(しょうみょう)《西行マンダラ》

武智由香さん作曲による新作聲明ですが、古典聲明も取り入れて構成されたものとなると思います。

出演:
 聲明の会・千年の聲(こえ)
 天台聲明/海老原廣伸+七聲会
 真言聲明/新井弘順+迦陵頻伽(かりょうびんが)聲明研究会
 芝祐靖(龍笛)、宮田まゆみ(笙)、石川高(笙)ほか
新作作曲:武智由香  
構成・演出:田村博巳

日時:2007年5月19日(土) 15:00開演 [14:30プレトーク 14:00開場]
会場:神奈川県立音楽堂
主催:神奈川県立音楽堂

詳しくはこちらへどうぞ。

関連サイト
神奈川県立音楽堂
posted by sjoe at 10:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 声明公演

2006年12月20日

天平楽府と聲明

天平楽府さんは奈良・正倉院の復元楽器を演奏するグループ。
なんとも壮大で賑やかな音楽を演奏する中国風オーケストラです。
天平楽府さんとのジョイントも何度か行っています。
聲明はいつも『大般若転読会』でしたので、おそらく今回もそうでしょう。

天平楽府と聲明
出演:天平楽府・迦陵頻伽聲明研究会・七聲会

2007年2月2日(金)
開場 17:45 開演 18:30
会場 東京文化会館大ホール(JR上野駅公園口前)
S券:7,000円 A券:5,000円
ゴールド券:3,500円
学生券:1,500円

関連記事:
[公演に関するサイト]
http://www.ntvcf.jp/whatsnew/
http://www.t-bunka.jp/hall/200702_l/200702_l_01.html
[天平楽府に関するサイト]
http://tenpyougakufu.com/
http://www.japan-music.com/ivs/artist/tempyogafu/index.html
posted by sjoe at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 声明公演

布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)

200701shomyo.jpg
毎年、東京青山で定期的に聲明コンサートを行っております。
来年のスパイラルは布橋灌頂会。

元来、富山県立山の儀式ですが、伝統が途絶えていたこの儀式を、迦陵頻伽聲明研究会のメンバーなどが参加して、1996年に再現。その後、2005・2006年にも立山において行われました。
その辺りの情報は
立山町のWebサイト
読売新聞
富山県[立山博物館]学芸員 福江充さんのサイト
にて見ることができます。

さて、これを今度はスパイラルで再現しようという企画。
白装束の女人衆も募集しております。

スパイラル声明コンサートシリーズ Vol.15 「千年の聲」
布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)

出演:
 聲明:迦陵頻伽聲明研究会(真言宗)・七聲会(天台宗)
 雅楽:笙 伊藤広喜・福西賢、篳篥 八百谷啓・廣本康真、龍笛 笹本武志・安倍光太郎

2007年1月20日(土)・21日(日)
開場 20:00 開演 20:30
会場 スパイラルガーデン(スパイラル1F・地下鉄表参道下車B1,B3出口)
前売¥4,200 当日¥4,500
チケット取扱い:
 チケットぴあ
  0570-02-9990(オペレーター対応)
  0570-02-9999(P-コード246-420)
 魁文舎[KAIBUNSHA]
  03-3275-0220
 スパイラル
  03-3498-1171

お問合せ:
 魁文舎[KAIBUNSHA] 03-3275-0220
 スパイラル 03-3498-1171

詳しくは魁文舎のサイトへ

スパイラルのサイトにも
posted by sjoe at 10:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 声明公演

2006年10月31日

グレゴリオ聖歌と聲明の夕べ

目黒協会献堂50周年/聖アンセルモ・グレゴリオ聖歌隊創立20周年記念

聖アンセルモ・チャリティコンサート

グレゴリオ聖歌と聲明(しょうみょう)の夕べ

〜平和への祈り 真言宗とともに〜

日時:
 2006年11月11日(土)午後 6:30 開場 午後 7:00 開演

場所:
 カトリック目黒教会聖堂

出演:
 聖アンセルモ・グレゴリオ聖歌隊(勝俣敬二指揮)
 迦陵頻伽聲明研究会(真言宗豊山派)
 勝俣敬二(フルート)
 フラビオ・パリージ(オーボエ)
 イグナツィス・晩田スラットマン 目良節子(パイプオルガン)
 小川弘子(朗読)

チケット:
 一般 2,000円
 小中高校生 1,000円
チケット取り扱い:
 スペースセントポール(カテドラル)
 聖イグナチオ教会案内所(四谷)
 サンパウロ(四谷)
主催:
 聖アンセルモ・チャリティコンサート実行委員会
お問い合わせ:
 チャペルコンサート・プロジェクト
 0120-03-2574

posted by sjoe at 19:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 声明公演

2006年06月30日

空海千響

こちらも国立劇場の公演です。

9 / 1 (金) 19時
9 / 2 (土) 14時
「空海千響」
出演:林英哲/英哲風雲の会/田中傳次郎(歌舞伎囃子)/竹井誠(笛)/山口小夜子(舞)/新谷祥子(パーカッション)/小路耕徳(声明)/朝日豊年太鼓踊保存会/佐原囃子連中/江刺梁川金津流獅子踊(躍)保存会/他

詳しくはこちら...
http://www.ntj.jac.go.jp/performance/14.html

チケットはこちら...
http://eee.eplus.co.jp/ntj/

P.S.
小路さん、本山の仕事、二日間休むんですね。( ̄ー ̄);
お疲れ様です。
posted by sjoe at 15:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 声明公演